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2010年8月13日 (金)

師のおもいで。

高岡英夫先生の『細胞正常力アップ』を受講した人はとくに興味を持ってくださる話だと思います。

私はゆる体操とゆるウォークの指導員をする以前は、鍼灸師の仕事をしていました。
開業前の1年間、大阪のある鍼灸院へ研修に行かせてもらったのですが、

そこに、高齢の女性の先生が居られたのです。

先生はその鍼灸院の初代院長先生の奥様で、50年以上も臨床に携わっておられました。

先生の毎日は十年一日のごとく決まっていて、

毎朝6時ごろに起きて、食パンを1/2枚と、きゅうりのスライス、紅茶。
そして仕事場へ出かける。先生は老若男女を問わず指名の患者さんが多く、毎日予約がいっぱいでした。

お昼はスタッフたちと楽しくおしゃべりしながら、ご自分で作ったお弁当を食べる。
お弁当のおかずはだいたいいつも決まっていて、
  こんにゃくの炊いたの、おから、焼き魚、かまぼこ、梅干し
などでした。

お昼をすませたら、さっそく研修生の指導です。ご自分が鍼の受け手になって、研修生を指導されます。

そしてまた晩の7時ごろまで仕事。

帰ったら食事と家事。
翌日のお弁当作り。

夜は好きなドラマを観たりした後、みんなが寝静まったら読書。
哲学書や心理学、医学の本が多かったそうです。
読書のあいまに紅茶と、パンを少しというのがお決まりで、1時に就寝。

月曜から土曜まで仕事をして、日曜日には美容院へ。
週に一回美容院に行くのが唯一の楽しみだとおっしゃっていました。
いつも髪をきれいに整えておられる先生でした。

長い年月を自宅と鍼灸院の往復で過ごされ、大阪市内へショッピングに行ったことなど(ご自宅から30分程度しかかからないところなのに)一度もなかったというのが驚きです。

そうした生活を続けながら5人の子供を産み育て、ご主人の著作の手伝いをし、住み込みのお弟子さん達の身の回りの世話をしておられたのです。

そして、鍼灸の技術は一流でした。知る人ぞ知る名人でした。

90歳を過ぎても現役で仕事をなさり、95歳で他界なさいました。

いつもオシャレで、白衣をパリッとかっこよく着こなしておられました。
冗談がお好きで、患者さんやスタッフ達といつも笑っておられました。
細かいことにはこだわらない、おおらかな方でした。

・・・こうして、亡くなった師のことを思い出すのも、お盆だからかも知れません。

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